腸の長さ!


『日本人の腸は、肉をよく食べる西洋人よりも長いから、米や野菜を主食としても問題ない』というようなことが言われていますが、全くそんなことはありませんよ。
日本人でも西洋人でも、体の大きさに対する腸の長さは、ほとんど一定です。
日本人だけが、腸が長いということはありません。
仮に多少長かったとしても、食べ物が違っても大丈夫なほど長いということはありません。

肉食動物の腸は短く、草食動物の腸の長さに大きな違いがあります。
草食動物の腸が長いのは、草から十分な栄養を摂取するのが、すごく大変だからで、短い腸では十分な栄養を摂取出来ないからです。だから、草食動物には長い腸が必要なのです。

人間の腸についてですが、人間の腸は他の動物と比べて、その体の割に腸は短いです。
肉食動物の犬などと同じように体の割に短い腸を持っています。

このことからも、人間は草などから十分な栄養を摂取できるような腸の構造にはなっていないということが分かります。
つまり、穀物や野菜などから十分な栄養を摂取するためには、草食動物のようにもっと長い腸が人間にも必要ということです。
人間は、草を食べて栄養素を摂取するのではなく、肉を食べて必要な栄養を摂取する腸の構造になっているという訳です。
体の構造上、人間は、肉(魚、卵など)から栄養を摂取するようになっているのです。

今まで、私たちは、当たり前のように、米や麦や野菜を食べてきました。
これらの穀物は、大昔に飢餓を逃れるためには非常に役に立ちました。
でも、これらは本来人間が食べていたものではありません。
本来食べているものではないものをたくさん摂取してしまった結果が、生活習慣病として現在まで続いているという事なのです。

私たちは、体の構造上、本来食べるべきものではないものを食べるべきではありません!
私たちは、本来食べるべきものを食べる必要があるのです。
そして、そのことによって、はじめて、“健康”を手にすることができるのです。
多くの不健康は、食べ物が原因で生じています。
“本来食べるべきものを食べる”それが、本来あるべき腸の働き方なのです。

今さら言うまでもありませんが、食べ物によって人の体は出来ています。
その体、大切に長く使うためには【節制】というものが必要になってきますね。

健康のため、バランスの良い食事を心掛けましょう。